元ハウスメーカー営業が本音で解説。モデルハウスに「いきなり行ってはいけない」3つの理由と、賢い比較法

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こんにちは!元ハウスメーカー営業で宅建士・FP2級のOKUです。 今回は、お客様との会話形式で「モデルハウスに行く前に、やっておきたいこと」をお話しします。 営業側の事情も含めた「ぶっちゃけ話」を、中立の立場でお伝えします。

💡 この記事を読むとわかること

  • モデルハウスに「いきなり」行くと、なぜ後悔しやすいのか(3つの理由)
  • 行く前にやっておきたい「3つの安心準備」
  • 家で、自分のペースでハウスメーカーを比べる方法

はじめに:ハウスメーカーの展示場にいきなり行くのは危険?

「そろそろ家を建てたいなと思って、週末に住宅展示場へ行ってみようかなって。でも、営業さんに丸め込まれそうで、ちょっと怖いんです……。お金のこともよくわからないし・・・。」

「その不安、とても自然です。家づくりでお金の不安を抱えるのは、当たり前ですよ。数千万円の買い物ですからね。」

最初に、誤解のないようにお伝えします。展示場に行くこと自体が、悪いわけではありません。実物の広さや雰囲気を体感できるのは、大きな価値があります。

ただ、「何も準備せずに、いきなり行く」のはおすすめしません。理由は、次のとおりです。


元営業が明かす!モデルハウスにいきなり行ってはいけない3つの理由

① 豪華な仕様に目が眩み、金銭感覚が麻痺してしまうから

「モデルハウスって、本当に素敵ですよね。ああいう家に住めたら……って思っちゃいます。」

「そこが落とし穴なんです。一般的に、モデルハウスは、そのメーカーの魅力を最大限に見せるための建物です。」

一般的に、モデルハウスは、次のような特徴があると言われています。

  • 一般的な家より大きく、広いことが多い
  • 標準仕様ではなく、グレードの高い設備・内装(オプション)が入っていることがある
  • 家具や照明で、実際よりも、おしゃれに見える演出がされている

「その空間を見たあとだと、自分たちの予算で建てられる『標準的な家』が、急に物足りなく感じてしまうんです。これが、金銭感覚が麻痺するということです。」

📌 ポイント

見学のときは、「これは標準仕様ですか? オプションですか?」と、必ず聞いてください。ここを確認するだけで、見え方がガラッと変わります。

② 予算に合わないメーカーで、無駄な時間を過ごしてしまうから

「ハウスメーカーには、得意な価格帯が、それぞれ違います。ローコスト系もあれば、高価格帯のメーカーもあります。」

予算の目安を知らずに展示場へ行くと、こんなことが起こります。

  • 素敵だと思ったメーカーが、予算を大きく超えていた
  • 気づいたときには、気持ちが盛り上がっていて、あきらめにくい
  • 休日が、予算に合わない会社の見学だけで終わる

「たしかに、家族みんなで行くから、1日つぶれちゃいますよね💦」

「そうなんです。家づくりでは、時間も大切な資源です。予算の合うメーカーに絞ってから行くほうが、ずっと効率的ですよ!」

③ 初回対応した営業マンが、そのまま担当になってしまうから(担当者ガチャのリスク)

「ガチャ・・・? それって、どういうことですか!?」

「一般的に、展示場では、最初に対応した営業担当者が、そのまま、あなたの担当になることが多いと言われています。」

家づくりにおいて重要なのは、価格以上に「人」で選んだほうがいいと言っても過言ではありません。家づくりは、打ち合わせから完成まで、1年前後、長ければそれ以上、同じ担当者と進めていくことが多いものです。つまり、最初の出会いで、パートナーが決まってしまう可能性があるんです。

📌 ぶっちゃけ話

営業担当者には、経験や得意分野、相性の差があります。これは、どのメーカーにも言えることです。担当者と合わないまま進むと、家づくり全体が、ストレスになることもあります。
営業時代にとあるお客様が言っていたのは、設計知識がない営業がプラン書きまで担当しているメーカーもあるようで、連絡遅いのに加えてプランも滅茶苦茶だったとか・・・。(大きな声では言えませんが。笑)

「じゃあ、気に入った会社でも、担当者が合わなかったら……?」

「担当者の変更をお願いできる会社もあります。ただ、言い出しにくいですよね。だからこそ、最初の見学の前に、準備をしておくことが大事なんです」


お金で失敗しない!ハウスメーカーに行く前の「3つの安心準備」

準備1:FP目線で「本当に借りていい予算の適正額」を知る

「いちばん大事な準備は、予算の軸を、先に自分で持つことです」

「銀行で『借りられる』って言われた金額までが、予算じゃないんですか?」

「ここは、本当によく誤解されるところです。『借りられる額』と『無理なく返せる額』は、別のものなんです。」

銀行の審査は、主に年収や返済負担率などを見て、貸せる金額を決めます。でも、教育費や貯蓄、暮らしの希望までは、審査に入っていません。

予算は、今の家計から逆算するのが基本です。まずは、次の3つを書き出してみましょう。

  • 毎月の手取り
  • 家賃を除いた生活費(教育費・車の維持費も含めて)
  • ローンを返しながら、毎月貯めたい金額

詳しい考え方は、こちらの記事で解説しています。

準備2:自分たちが「譲れない条件(性能・予算)」を家族で話し合っておく

「次は、家族会議です。『何を優先したいか』を、先に言葉にしておくんです。」

たとえば、次のように、条件を3つに分けてみてください。

  • 絶対に譲れない(例:予算の上限、耐震性、子ども部屋の数)
  • できれば欲しい(例:広いリビング、食洗機、パントリー)
  • なくても困らない(例:憧れのアイランドキッチン、吹き抜け)

「夫婦でも、意見が違いそうです……。喧嘩にならないといいけど(笑)」

「それが、展示場に行く前にわかるのが大事なんです。家族で決めた軸があると、営業トークに流されにくくなりますし、営業側からしても優先順位を決めているご家族は非常に助かりますしね。」

準備3:自宅で複数社の「カタログ・相場感」を事前に比較しておく

「3つ目が、この記事の一番のススメになります。自宅で、複数社のカタログを、ゆっくり比べておくことです」

比べるポイントは、たとえば次のようなものです。

  • デザインの好み(外観・内装の雰囲気)
  • 価格帯の目安(坪単価の目安など)
  • 性能や構造の特徴(耐震・断熱など)
  • 標準仕様に含まれるもの

一見おなじに見える家でも、価格帯や構造が全くもって異なります。だからこそ、完璧には知り尽くさなくても、「だいたいこのメーカーはこんな感じなんだな」というある程度のイメージを付けておくことで、モデルハウスに行って後悔することが少なくなりますし、時間を無駄にしなくて済む、ということなんですね。

「「ひとつ注意があります。『坪単価』は、会社によって、面積の数え方などが違うことがあります。単純に数字だけで比べず、何が含まれた金額かを、必ず確認してください。」


後悔しないハウスメーカー選びは「自宅での比較」から始まる

最初から1社に絞らず、複数のカタログや坪単価の目安を並べるのが鉄則

「家づくりで後悔しにくいのは、最初から1社に決め打ちしない人です。複数のカタログを並べると、『この会社は、ここが強い』『ここは、うちには合わない』が、少しずつ見えてきます。」

「たしかに、1社だけだと、良いのか悪いのか、わからないですよね。」

「そうなんです。もちろん1社にこだわりたい方も中にはいらっしゃいますが、比較対象ができて改めて本当にそこでいいのだろうか、という比較検討を行えますからね。」

営業マンに気を使わず、自分のペースで家族と検討できる最大のメリット

「自宅でカタログを見るメリットは、営業マンの目を気にしなくていいことです。家でじっくり家族と話し合ったうえで検討できるのもいいですよね。」

📌メリット

  • 「断りにくい」という気持ちがない
  • 夜でも、休日でも、好きな時間に見られる
  • 家族みんなで、気になる点を書き込みながら相談できる

「いきなりモデルハウスに行って後悔したくないですし、それなら、じっくり考えられそうです!
・・・でも、カタログって、どうやって集めればいいんですか?」

「方法は、いくつかあります。展示場や各社のサイトから、1社ずつ請求することもできますし、複数社のカタログをまとめて請求できるサービスもあります。」

一括で請求できるサービスの例としては、LIFULL HOME’S(注文住宅)のような、住宅情報サイトの資料請求があります。一般的に、請求自体は無料で、条件を入力して、複数の会社を選ぶ流れです。

「ただし、請求すると、会社から電話やメールの連絡が来ることがあります。『まずは資料だけ』『連絡はメールを希望します』と、備考欄などで伝えておくと安心です。」

実際営業やっていたころも、LIFULL HOME’sからのお客様を対応していましたし、一旦そちらでハウスメーカー全体のイメージ像を掴み、解像度を上げてからモデルハウスにご来場されている方が近頃は本当に多いようですね。

資料請求と聞くと、「電話が来るんじゃないか。」「メールがうるさいんじゃないの?」とあまりいいイメージはないかもしれませんが、資料だけを見てみたい方でも安心して使えるサービスとなっておりますので、ぜひご活用ください。


まとめ:まずは家でじっくり比較して、納得のいく家づくりを始めよう

  • モデルハウスは、そのメーカーの魅力を最大限に見せる建物。仕様が標準かどうかを、必ず確認する
  • 予算に合わないメーカーで、時間を使いすぎないように、先に絞り込む
  • 最初に対応した営業マンが担当になることが多いので、準備してから行く
  • 行く前の3つの準備は、
    ①予算の適正額を知る
    ②家族で譲れない条件を決める
    ③自宅で複数社を比較する
  • 最初から1社に決めず、複数のカタログを並べて比べる

「準備してから行けば、営業さんの話も、落ち着いて聞けそうです。まず、家でカタログを集めてみます!」

「それが、いちばん安心な始め方です。安心材料を揃えてから、余裕を持って、モデルハウスへ行ってください。そのときは、『これは標準仕様ですか?』『総額はいくらですか?』と、遠慮なく聞いてくださいね。」

最後に、自宅でできる情報収集の入り口です。まずは、複数社の資料を並べて、気になる会社を2〜3社に絞るところから始めてみてください。

住宅購入は、大きな決断です。迷ったり、不安になったりするのは、当然のことだと思います。この記事が、あなたが納得して家づくりを始めるための材料になれば嬉しいです。

最後まで読んでくださって、ありがとうございました。

参考にした情報(出典)

  • 住宅ローン・予算の考え方については、当ブログの関連記事をご参照ください。[※内部リンク]
  • 一括資料請求サービスの内容(無料、条件入力、複数社の比較など)は、サービスごとに異なります。最新の内容は、各サービスの公式サイトでご確認ください。
この記事を書いた人
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元ハウスメーカー営業の宅建士・FP2級。
お客様目線の本音で不動産と住宅ローンの情報を発信中。
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